サニーの取得で福岡市内の店舗数が3倍に
今期、イズミの最大のトピックスは、九州の西友店舗取得だろう。西友が九州で展開するサニー67店舗、西友2店舗をイズミの子会社、ゆめマート熊本が取得する。4月14日現在、イズミグループの九州内のスーパーマーケット(SM)は、イズミ14店舗、ゆめマート熊本24店舗、ゆめマート北九州24店舗の合計62店舗。ここに買収したサンライフ(大分市)の4店舗と西友の店舗が加わることで一気に135店舗に拡大する。中でも福岡県内は、サニーの62店舗が加わるため、現状の31店舗から93店舗に大きく増加する予定だ。
サニーは、西友同様、24時間営業とEDLP型の店舗を展開。福岡市内に集中しているため、「家賃の高い福岡市内にこれだけの店舗網を自社で築くことは難しく、大きな強みになる」と町田繁樹副社長も期待を寄せる。特にトライアルやイオン九州が都市部を攻める小型店の出店を強化する中、対抗策として有望だ。そのためイズミは、譲受後もサニーの屋号やビジネスモデルは変えない方針で、西友のPB「みなさまのお墨付き」も、来春までは扱える取り決めを西友と交わしている。また、ローコストオペレーションをサニーから学び、グループのSM運営にも生かしていく考えだ。