ホーユーから今春、頭髪ダメージに配慮した男性用ヘアカラー「メンズビゲン TAKUMI」が登場した。従来の男性用白髪染めブランド「メンズビゲン」とは一線を画した、おしゃれなパッケージが目を引くデザインが特徴。パッケージのシリーズロゴである〝TAKUMI-匠-〟は、「100年以上ホーユーが代々継承してきた頭髪科学の技術を用い、こだわりの商品であると伝えたい」(コンシューマーマーケティング本部商品企画室商品企画2課の澤村亮太係長<冒頭写真>)という思いを込めた。

 男性白髪染め市場規模は約105億円※1と長年拡大してきたが、コロナ禍をきっかけに染毛頻度が減ったこともあり、近年成長は鈍化傾向にある。そこでホーユーは「メンズビゲン」使用者の不満点である「髪や頭皮へのダメージ不安」に着目。新たな視点を採り入れ、白髪の悩みが増える30代、40代の新規ユーザーの獲得を増やす狙いもある。

 ホーユーは一般的なヘアカラー(自社商品)に配合されているアルカリ剤を使用せず、男性白髪染め売り上げ№1※1の「メンズビゲンワンプッシュ」と同等の染毛性能を有した「ノンアルカリ処方※2」で新商品「TAKUMI」を開発。ワンプッシュ式で混ぜる手間がいらないので初心者でも自然に仕上げられる。また、アンモニア無添加でヘアカラー独特のツンとするニオイがない無香料タイプ。かつ、毛髪保護成分とうるおい成分を同時に配合することで、初めて使う男性白髪染めユーザーの不満やニーズにもしっかり対応。成熟した男性白髪染め市場の一段の活性化を図る。

 TAKUMIのラインアップは「ダークブラウン」「アッシュブラウン」「ナチュラルブラック」の3色。男性をターゲットに、スーパー、ドラッグストア、ホームセンターのほか、アマゾンなどのECでの販売にも力を入れる。すでにバイヤーや店舗従業員からの評価も高く店頭配荷は順調に進んでいる。

 売り場では、ヘアカラー売り場で既存のメンズビゲンシリーズと隣接させることで同じブランドと認識してもらい選択肢を広げる。ブランドのキービジュアルの俳優・玉木宏を使った店頭ボードや吊り下げ什器で訴求。ウェブやテレビCMの投入も予定。さらに男性化粧品売り場でも頭髪ダメージに配慮した男性白髪染めヘアカラーとして差別化を図り、1000円前後で手に取りやすい価格帯の商品としてリピーターを確実に増やしていく方針だ。

※1  SRI+白髪用ヘアカラー販売金額2023年1〜12月
※2  アンモニア・モノエタノールアミン無添加

デザインにこだわった 「メンズビゲン TAKUMI」

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