弁当を食べる際の負をおにぎり一つで解消
ローソンは2024年度上期の商品戦略のキーワードに、タイパ・コスパ・ウェルパの三つを掲げた。タイパはタイムパフォーマンス(時間効率)、コスパはコストパフォーマンス(費用対効果)、そしてウェルパはウェルビーイングパフォーマンスの略だ。ウェルパはタイパ・コスパといった価値観に加え、地球環境など、社会にとって良い影響を与える〝ソーシャルグッド〟を含む。3月21日に開催した商品戦略発表会では、このトレンドに沿った新商品を披露。特に若い世代をターゲットにしており、新規顧客を取り込むことで、未来の売り上げを高めていく戦略だ。
まずローソンが注目したのがタイパだ。Z世代を中心に、動画を1.5倍速で見たり、モバイルオーダーで事前購入を済ませたりと、短時間で満足感を得たいニーズが浸透してきている。
これを商品に反映させたのが、4月2日に発売した「具!おにぎり まるで明太のり弁」だ。明太のり弁に入っているおかずをまとめておにぎりにしたボリュームのある商品。弁当を食べる際の、場所を選ぶ、箸を使う、ゴミが出るといった様々な負を、おにぎり一つにすることで解消した。