イオン北海道は4月2日、西友の北海道におけるGMS事業を吸収分割により170億円で取得すると発表した。本吸収分割の効力日は2024年10月1日を予定。
西友から継承する店舗は、札幌市内に展開する、旭ヶ丘店、元町北二十四条店、平岸店、清田店、西町店、手稲店、宮の沢店、厚別店、福住店の計9店舗。これらを合わせた2022年12月期の売上高は261億1600万円となる。西友は道内で展開するのがこの9店舗のみで、売却により北海道から撤退となる。
本吸収分割によりイオン北海道は、人材と店舗アセットを確保するとともに、継承する9店舗においては、同社の強みであるマルチフォーマット(GMS、スーパーマーケット、ディスカウントなど)を駆使し、個店ごとに最適な店舗フォーマットに改装する考えだ。
イオン北海道は25年度直営売上高を3800億円、食品の売上高においては北海道ナンバーワンとなる3000億円を計画している。吸収分割により西友のGMS事業を継承することでさらなる食の売上拡大を狙う構え。
なお西友の23年12月期の業績は、売上高6647億円(前期比5.8%減)、営業利益259億円(24.8%増)、経常利益270億円(29.6%増)、当期純利益176億円(42.6%減)だった。