大阪ガスは3月25日、東京・新宿のニュウマン新宿にて、冷蔵パウチ食品のサブスク「FitDish」の新CM発表イベントを開催した。

 新CMに出演する俳優・上戸彩をゲストに招き、同サービスの開発背景から概要までを説明した。

 大阪ガスの新規事業「FitDish」は、冷蔵のパウチ惣菜のサブスクサービス。利用者の使い方に合わせて、5パック刻みで10パックから40パックが毎月届けられるというもの。価格は、10パック4850円から40パック1万5800円。

 昨年9月よりサービスを開始したところ、半年で累計販売数15万食を突破、生鮮、冷凍に次ぐ「第3の宅食」の位置づけでじわり認知が拡大している。4月からは「焼きさばの塩モレンソース」や「やわらか黒酢酢豚」など約20種類の新メニューを追加し、ラインアップは60種類以上に拡大。これを機に、新CMを通じて利用者の拡大を図る狙いだ。

  FitDishの主なターゲット層は、単身・共働き世帯と明確で、日々忙しく過ごす人向けの時短・簡便ニーズに対応した商品とサービス設計になっている。

 時短・簡便と言えば「冷凍食品」が台頭するが、同社の調べによると、昨今、冷凍食品は購買ニーズに対して保存スペースが足りなくなるという「冷凍庫渋滞」が各家庭で発生していると言う。そこで同社は、セット内容を解凍の手間もなく省スペースで保存可能な「冷蔵パウチ」にすることでこの問題を解消した。発表会に登壇したエナジーソリューション事業部計画部 電力・サービス企画チームの藤田敦史氏は、「温める際はレンジで1〜2分まとめて湯煎も可能。最大40パックが冷蔵庫の一段で保管できる」と説明、FitDishのメリットを強調した。

 届ける商品の選択には、AIを活用した「献立提案」を導入。注文時にユーザーが家族構成やアレルギー、食の好みを入力するだけで、AIが自動的にメニューをセレクトしてくれることで、献立を考えるストレスを軽減する。

 メニューは「大阪ガスクッキングスクール」が監修。家庭料理を中心としたメニュー開発を行い、毎日食べても飽きない味を提供する。大阪ガスは今後、その豊富な知見を生かしたアレンジレシピなどの発信をSNSを中心に強化。FitDishを夕飯以外のシーンにも浸透させていく考えだ。

(冒頭写真、左からエナジーソリューション事業部計画部 電力・サービス企画チームの藤田敦史氏、俳優・上戸彩、理事 エナジーソリューション事業部 武村勝博計画部長)