日ごとの走行距離を約25%削減

 24時間365日、日本全国で店舗を営業するコンビニは、あらゆる小売りの中で最も緻密に物流を進化させてきた業態と言っていい。来る労働時間規制、人手不足に備え、大手各社はこぞって新たな物流モデルの模索に着手。中でローソンはチルド・定温商品の1日3回配送を2回に減らす施策を始めた。弁当やおにぎり、惣菜などの店舗への配送を集約。2024年3月末までに全店で切り替えを完了させる計画だ。

 これまで同社は店舗数の約7割がある5大都市圏(主に札幌、東名阪、北部九州、沖縄)で深夜、朝、午後の1日3回、その他のエリアでは2回の配送体制を取ってきた。これを順次、全国で深夜~早朝と午後の2回に変更する。「今まで2回配送をしていたエリアは元々物量がそれほど多くない地域だった。同じやり方で今回の変更はできないので、また新たに全く別のスキームを考える必要があった」。本取り組みの技術的な難所について、ロジスティクス部の藤井洋志マネジャーはこう語る。

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