1億4000超の顧客接点で新市場進出のPBを開発

 マツキヨココカラ&カンパニーが勢いづいている。人流、インバウンドの回復がその要因だが、コロナ下でもめげずに免税対応店を200店増やし、顧客データをコツコツ集め商品開発、販売促進に生かしたブレない経営も見逃せない。それを如実に示すのが、11月14日開示された2024年3月期第2四半期決算だろう。商品別業績では、医薬品(OTC)売上高は1765億3200万円で前期比10.9%増、化粧品1655億8100万円で同13.1%増とマツキヨが得意とする二つのカテゴリーの売り上げが突出。決算書もインバウンド客、若年層の支持の厚さを物語る。

 商品別業績で最も売り上げが少ないのが食品の446億4500万円。フード&ドラッグへ舵を切る同業が多い中、「食品の扱いは地方や郊外店でなくてはならない店に限定。生鮮食品を扱うつもりはない」と松本清雄社長はきっぱり。「人流が途絶えたコロナ下で集客力を高めるため、医薬品、化粧品の売り場を削り食品を導入した同業もあったが、うちはそれをしなかった。医薬品、化粧品の売り上げが高いのはそれもあるのではないか」と分析する。

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