「あれのせいで困っている」。食品メーカー担当者が嘆くのは、イオンのトップバリュ値下げ報道だ。同社は9月25日より、低価格帯のトップバリュベストプライスのサラダ油、カップ麺、豆腐など、計31品目を値下げすると発表。「小麦や食用油など、一部の原材料価格が安定し始めたことに加え、配送形態の見直しやグループのスケールメリットを活用」することで、値下げを実現したと説明する。

 これをマスコミ各社が大きく取り上げ、結果、トップバリュの数字を押し上げた。値下げ発表後の1週間で、対象商品の売り上げ個数は前月比145%まで伸長。節約志向を強めるお客の心理を巧みに捉えた結果だ。

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