イオンリテールは9月20日、暮らしと住まいの困りごとを解決する売り場「暮らしの総合サービス」を新たに導入した。イオンスタイル品川シーサイド(東京都品川区)の3階、住居余暇関連売り場で展開する。
同社は近年の共働き世帯の増加に伴い、家事代行サービスの需要拡大に注目。同月1日に、家事代行事業「カジタク」を手がけるアクティアをイオンディライトから譲受し、子会社化、今回の取り組みはアクティアとの協業第1弾となる。
暮らしの総合サービスは、「ハウスクリーニング」「家事代行」「住まいの御用聞き」三つのサービスを提供する。従来ECでの受注がメインだった家事代行サービスを、実店舗で可視化することでお客一人ひとりのニーズに対応し、安心してサービスを利用できる環境を整えた。
「ハウスクリーニング」は、エアコン、レンジフード、キッチン、浴室、トイレ&洗面所、衣類クリーニングなど、様々なハウスクリーニングに対応する。一方、「家事代行」は、掃除代行、料理代行、整理収納サービスなど、プロのスタッフが家事代行を請け負う。
今年11月上旬に実装予定の「住まいの御用聞き」は、「自分では出来なくて困っている」生活者の些細な困りごとを解決する。例えば、電球1個の交換から家具の移動やオーダーカーテンの採寸などを顧客の自宅を訪問して行うもので、単身シニア世帯の利用を見据えたサービス内容となっている。
売り場では各サービスの内容が一目で分かるよう、パネル、サイネージなどを用いてサービスを可視化。また、月に1〜2回、整理収納アドバイザーが片付けのレクチャーを行うワークショップも開催するなど、リアル店舗ならではのコト体験に力を入れている。
「暮らしの総合サービス」の売り場は、2025年までに関東を中心に30店舗にを設置する予定。
なお、「暮らしの総合サービス」導入を機に、隣接するリフォーム売り場を品揃えを充実してリニューアル。さらに7日に始動した介護に携わる人向け事業「マイスキュー」のコーナーも設置。イオンリテールは、家事代行で獲得したお客を、同じく暮らしをサポートするリフォームやシニアケアサービスに繋げ、フロア全体で顧客化を図る構えだ。