有料会員制度「プライム会員」が1万1000人を超える

「ビヨンド・スーパーマーケット」。カスミが今期(2024年2月期)から始まった3カ年の新中期経営計画で掲げているテーマだ。従来型のスーパーマーケットの壁を越え、前に進もうという戦略目標を示している。このテーマの具現化の一例が昨年立ち上げた新業態「BLANDE(ブランデ)」だ。本社がある茨城県つくば市内に1号店のつくば並木店、2号店の研究学園店を開業。両店ではオリジナル商品「MiiL(ミール)」を導入したほか、有料の会員制サービスを開始し、会員数が1万人以上となるなど順調に推移している。そのブランデの成功事例がその後の新店や既存店の改装で取り入れられ、広がりを見せている。

 ブランデの開業に合わせて導入されたミールは、地元商品とのコラボを中心に展開。当初1300SKUだったラインアップは現在では約1700SKUまで拡大、両店の売上構成比の41%を占めるまでになった。カテゴリーは生鮮や惣菜、加工食品など多岐にわたる。

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