当日発注翌日納品のままでは物流の最適化は難しい
「これを契機に今までのやり方をどう変えてサプライチェーン全体の生産性を上げるか。それが我々の2024年問題」
そう語るのはカスミの山本慎一郎社長だ。2024年問題で想定されるインパクトについて、山本社長は物流費の上昇を挙げる。「これまでは買い手(荷主)市場だった。24年で売り手市場に変わり、逆に我々が選別されることになる。価格交渉で折り合うのは当然として、今まで以上にホワイト物流が求められる。ブラックでは誰も来てくれない」。
一方で、競争環境が価格転嫁を簡単に許してくれないジレンマもある。ゆえに「自分たちで今までのやり方を見直さないといけない。逆に言えば見直しのチャンスとも言える」と山本社長は改革に意欲を示す。