セブンイレブン・ジャパンは6月20日より、健康食品ブランド「Cycle.me(サイクルミー)」の新商品、12アイテムを全国のセブンイレブンで順次発売する。

 サイクルミーは、三井物産の出資により設立されたドットミーが企画・開発する健康食品ブランド。人の体内時計に着目し、「何をどれだけ食べるか」に「いつ食べるか」を取り入れた時間栄養学を基に設計。朝・昼・夜の時間帯に合った栄養が摂れ、かつおいしさを担保した商品群だ。

 今回、セブンイレブン用に開発された商品は、朝用では食物繊維が摂れるシトラスミックス風味のソーダやたんぱく質が10g摂れる甘すぎないチョコレートバー、昼用ではジャスミンティーやバナナとアサイーのスムージー風ゼリー、夜用では食物繊維が摂れるさつまいもスナック、リラックス効果のあるL-テアニンを含んだアーモンドスナックなど。開発に当たってはオープンイノベーションのアプローチで、様々なメーカーの知見を取り入れることで商品価値と開発スピードを高めている。

 サイクルミーはECで販売する一方、2022年2月から都内のセブンイレブン12店舗で販売を開始。店舗ではデザイン性のある専用什器で、朝・昼・夜の時間帯別の推奨品である点をわかりやすく訴求。徐々に店舗数を拡大し、現在は約1000店舗まで取り扱いを拡大している。

サイクルミーの発表会に登壇したセブンイレブン・ジャパン ラボストア企画部の山口圭介部長(中央)

 セブンイレブンにとってもサイクルミーの販売は新たな試みだ。同社はサイクルミーを通じて、課題であるZ世代や女性層の取り込みにつなげたい考え。セブンイレブン・ジャパン執行役員企画本部ラボストア企画部の山口圭介部長(写真中央)は、「近年、時代の変化により顧客の求める価値は多様化している。従来のように美味しくて安全という機能的価値だけでは通用しない。生活者の自己表現をサポートし、消費者の生活を彩るストーリーを醸成していく必要がある」と語る。サイクルミーは販売検証時、女性や若年層から好反応を得た。その理由として訴求文言を最低限にしたグレーを基調とするスタイリッシュなデザインが支持されたとした上で、「コンビニエンスと中食で築き上げた『近くて便利』の価値はそのままに、新たな価値観を持つ顧客にも今後セブンイレブンを利用してもらえるよう、サイクルミーの取り組みを通じて訴求していく」と力を込める。

 6月16〜18日の3日間は渋谷スクランブルスクエアの3階でポップアップショップを展開。新商品全12アイテムのサンプルを展示したほか、一部試食と持ち帰り用商品の配布を行った。