セブン&アイ・ホールディングスは5月25日、東京・四ツ谷の本社において定時株主総会を開催した。
セブン&アイ側が選任した、井阪隆一社長、後藤克弘副社長、米村敏朗社外取締役の3人と、和田眞治氏、八馬史尚氏の2人の新社外取締役を含む取締役選任は、賛成過半数で可決された。また大株主のバリューアクト提案による、4人の独立社外取締役の選任については、過半に届かず否決された。
総会議場において賛成反対の数を確認するのは、ホールディングス体制となって初めてのことだ。当日会場に出席した株主は436人で、昨年よりも187人多く、関心の高さをうかがわせた。総会の時間は間の1時間の集計のための休憩を含めて約3時間10分だった。
出席した株主によれば、質疑では井阪社長のリーダーシップを評価し、ねぎらう声が複数あった一方、そごう・西武の売却を中止する可能性についてやイトーヨーカ堂の今後の戦略、今回社外取締役を外れた伊藤邦雄氏の昨年の総会での答弁について説明を求める声などが挙がったという。
(写真は同日のセブン&アイ本社前)