水産の鮭を使った弁当は598円でも売れ行き好調

 最終年度の目標売上高3800億円のうち、食品で3000億円を稼ぐ――。イオン北海道が中計で掲げる食品強化の方針に則り、イオン札幌元町店(札幌市)は今年3月、食品売り場をリニューアルした。衣食住フルラインの箱型GMSとして2002年6月に開業したが、20年以上が経過し、老朽化も目立っていたことから、店舗の若返りとともに食品の強化にも取り組んだ。

 なかでも力を入れたのが、即食への対応だ。同店が立地する札幌市東区は、市内の平均と比べ30代から50代までの比較的若い生活者が多く、とくに単身世帯の構成比は45%以上と極めて高い。そこで、単身者を中心とした若い世帯向けに需要の大きい簡便商品の品揃えを強化するとともに、同じ売り場で必要な商品がまとめて買えるよう、即食売り場を再編集した。それまで別の売り場で展開していたハンバーグや煮物などのレディミールを惣菜売り場に併設したほか、生鮮部門の素材を使った惣菜も新たに開発し、専門店の惣菜として販売を始めた。

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