平均購入金額は過去最高を記録し、ドラッグストアでの購入率が拡大

 モンテールは3月2日、3月12日の「スイーツの日」に合わせて、「スイーツ」に関する意識や嗜好などをまとめた「スーパー・コンビニ  スイーツ白書2023」の概要を発表した。男女約1000人を対象に、2007年より毎年行っている洋生菓子に関する経年変化をまとめた調査に加え、23年は約5000人を対象に世代ごとの違いについても調査・分析した。 

 23年のスイーツの購入場所比率では、スーパーが63.2%、コンビニが56.4%、専門店が23.3%の順で高く、上位項目とも購入者が増加した。また、4位のドラッグストア(12.5%、昨年10.7%)が昨年5位からランクアップし、百貨店(10.6%、昨年12.2%)と逆転。ドラッグストアでのスイーツの購入は年々増加しており、スイーツを充実させていることが消費者に認知されていることが予想される。

 またスーパー、コンビニのスイーツの平均購入金額は211円と6年連続で過去最高金額を記録。年代別の平均金額では、10代が233円、20代が222円、30代が217円の順で若年層ほど購入金額が高かった。

 週に1回以上スイーツを購入する人は45%を占めた。世代別ではZ世代(16~25歳)が49.4%、ミレニアル世代(26~41歳)が49.8%と「週に1回以上の割合が高く、ほぼ毎日と回答したのはZ世代(7.2%)、ミレニアル世代(5.3%)と特に多い結果となった。

 購入するスイーツは、シュークリームが70.3%、プリン48.2%と16年連続でトップ2をキープ。昨年4位だったロールケーキが僅差で3位となり、4位にエクレアが続いた。性別ではシュークリームが男女ともに1位だったが、2位は女性がプリン、男性がエクレアとなり、3位は女性がロールケーキ、男性がプリントと性別によって好みが分かれた。

 好みの食感については、なめらかな42.0%、ふわふわ39.3%、ふんわり34.8%と上位三つは昨年と同じだった。世代別の甘さ・フレーバーの好みは、全体では甘さしっかり派が46.7%に対し、甘さ控えめ派が53.3%とやや多い。しかし、世代別ではもっとも甘さしっかい派が多かったのはZ世代(男性66.6%、女性64.6%)で、次いでミレニアル世代(男性60.0%、女性51.0%)で、男性の方が甘さしっかりを好むことがわかった。一方、甘さ控えめ派は、バブル世代(52~65歳)は男性57.8%、女性70.6%、セカンドライフ世代(66~74歳)は男性65.8%、女性76.2%となり、年齢が上がるにつれて甘さ控えめが多くなった。

 同社は「おいしい・やさしい・たのしい」スイーツを通じて、「おやつの時間のワクワクをお届けする」を企業理念に掲げ、手軽な価格帯で購入できる新商品をスーパーなどで年間100品以上発売。日経POSデータによると、シュークリームの売り上げは19年連続1位、エクレアは23年連続1位と洋生菓子業界を牽引している。今後も同白書を続けることでスイーツの情報発信に努める。