平均購入金額は過去最高を記録し、ドラッグストアでの購入率が拡大
モンテールは3月3日、3月12日の「スイーツの日」に合わせて、「スイーツ」に関する意識や嗜好などをまとめた「スーパー・コンビニ スイーツ 白書2022」の概要を発表した。男女約1000人を対象に、2007年より毎年行っている洋生菓子に関する経年変化をまとめた調査に加え、21年は約9400人を対象に「47都道府県別のスイーツ事情」についても調査・分析した。
21年のスイーツの購入場所比率では、スーパーが60.4%、コンビニが53.3%、専門店が21%の順で高かった。8年連続でスーパーが購入先の1位になった。一方で、例年よりもスーパーが7.1ポイント、コンビニは5.1ポイントの購入率が減少。その代わりに、ドラッグストアの購入場所比率が14年の4.2%から21年は10.7%まで高まった。ドラッグストアでの食品の取り扱いが増え、消費者が洋生菓子の購入場所として選択していることも分かった。
またスーパー、コンビニのスイーツの平均購入金額は208円で過去最高金額を記録。性年代別の平均金額では、20代女性が244円、30代女性が234円、60代男性が227円の順で若年女性とシニア男性の購入金額が高かった。さらに月に1回以上スイーツを購入する人は66.8%と非常に高く、引き続き人気カテゴリーと言える。中でも購入するスイーツは、シュークリームが70.2%、プリン49.1%、エクレア39.8%の順で高かった。性別ではシュークリーム、プリンが男女ともに1位、2位だったが、3位は女性がロールケーキ、男性がエクレアと性別によって好みが分かれた。
エリア別の志向の差では、甘さしっかり派が近畿60.3%、中国・四国60.2%、関東60.1%の順で高く、甘さ控えめ派が北海道45.5%、東北43.5%、中部41.8%の順となった。近畿など西日本では甘さがしっかりした商品が好まれ、逆に北海道・東北は甘さを控えた商品が好まれることも分かった。
同社は「おやつの時間のワクワクをお届けする」を企業理念に、手軽な価格帯で購入できる新商品をスーパーなどで年間100品以上発売。日経POSデータによると、シュークリームの売り上げは18年連続1位、エクレアは22年連続1位と洋生菓子業界を牽引している。今後も同白書を続けることでスイーツの情報発信に努め、より良い新商品の発売し、洋生菓子市場の活性化に一層力を入れていく構えだ。