「100円均一ショップ(100均)」の明暗が分かれている。業界2位のセリアの2022年4~12月期は売上高こそ1606億円(前期比1.9%増)だったが、営業利益は128億円(同22.5%減)と苦戦。既存店売上高は昨年12月に14カ月ぶりにプラスに転じたものの、原材料高に円安の逆風で売上高原価率が57.8%と前年同期比で1.2ポイント悪化。通期の売上高営業利益率も約8%と2.5ポイントも悪化する見込みだ。また3位のキャンドゥも変則決算ながら、今23年2月期は07年以来の最終赤字に沈む。

「インフレ→節約→100均へ」という流れが止まったわけではない。だが原料高で100円商品の魅力が薄れているのも事実だ。すでに最大手のダイソーなど多くは100均商品の割合を減らしており、その流れは不変だ。

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