ニトリホールディングス(HD)の2022年度第3四半期連結業績は、営業利益が前年同期比12%減の950億円、経常利益も同11.7%減の975億円と、同期間として2年連続の減益となった。同社は商品の約90%を海外(中国、東南アジア)で生産、輸入し低価格で販売するSPA(製造小売り)型ビジネスを展開。今期は円安や海外輸送費(コンテナなど)の高騰による大逆風が吹いている。

 ニトリの場合対ドル1円の円安が年間約20億円の減益要因になる。第3四半期までの円安による影響額は経常利益ベースで184億円だった。22年9月分までは1ドル114円90銭で為替予約をしており、リスクヘッジはできていたが、10月からはスポットで対応、11月~23年3月は1ドル147円80銭で為替予約を実行。12月23日の決算会見で似鳥昭雄会長は業績が未達となった理由として、「海上輸送コンテナ代もさることながら、為替の予想が外れたことが一番大きい」と述べた。

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