イオン九州は3月10日、イオンなかま店(福岡県中間市、イメージ)をオープンする。1978年にダイエー中間店として開業し、2015年9月からイオンに転換、21年に閉店した旧なかま店跡地への再出店となる。

 食品は、”じもの”を強化する。農産売り場では、同県福津市内で3カ所の直売所を運営する「一般社団法人  福津いいざい」、JAふくおか嘉穂、NPO法人「旬菜倶楽部」の野菜や果物を「農産市場」コーナーで販売。水産売り場では津屋崎漁港や福岡・北九州市場で水揚げされた鮮魚や新鮮な刺身などを扱うほか、鮮魚素材を使用した寿司と惣菜を豊富に品揃えする。弁当・惣菜コーナーでは、東筑軒(北九州市)の「かしわめし弁当」やレストランチェーン「ぶどうの樹」(福岡県岡垣町)のピザなど人気店の商品を提供する。

 健康と環境に配慮した商品として、味の素九州事業所で発生する副産物を土作りに生かし、約60の企業・団体が協同してできた農産物「九州力作野菜」と「九州力作果物」を取り扱う。また、有機JAS認証のオーガニック野菜や、ドライフルーツを扱うほか、大豆ミート・乳原料不使用のマーガリン・チーズなど植物由来の原料から作った食品コーナー「プラントベース」も展開する。このほか、オーガニックスーパー「ビオセボン」の商品を導入。オーガニック植物性ミルクブランド「イソラビオ」をはじめ、パスタや菓子、調味料など直輸入食材を販売する。

 サービス面では、スマホレジ「レジゴー」やネットスーパーを導入するほか、今年5月からは移動販売も開始する計画。テナントには中間市初となる無印良品やウエルシア薬局、ABCマートなど合計13の専門店が出店する予定だ。