キャッシュレス決済比率は堅調に増加傾向
キャッシュレス決済比率が堅調に上昇を続けている。2019年10月に実施されたキャッシュレス・ポイント還元事業により、主に中小事業者においてキャッシュレス決済の導入が進んだ。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、消費者が現金を避ける傾向がさらなる追い風となった。
経済産業省が公表した資料によれば、21年のキャッシュレス決済比率(全決済金額のうちキャッシュレスが利用された金額)は、32.5%に達した(図表1)。内訳は、クレジットカードが27.7%、デビットカードが0.92%、電子マネーが2.0%、コード決済が1.8%となっており、利用された金額としては引き続きクレジットカードが圧倒的である。近年普及の目覚ましいスマートフォンを利用したコード決済や電子マネーは、金額としてはいまだ全体の4%程度に過ぎない。