PB「スタンダーデイ」から食品が登場
ドラッグストア各社が生鮮でラインロビングを広げる中、コスモス薬品がNBとPBの提供価値で差別化を狙っている。
「競合から周回遅れでようやく売価が上がる」。コスモス薬品のNBの値上げ状況について、九州の業界関係者はそう打ち明ける。同社にとって、安さは一番の生命線だ。最終的に値上げせざるをえないものは飲むが、そこにたどり着くまでに幾度も価格交渉を行う。そうまでして価格にこだわるのは、物価が上がり続ければ必ず消費が冷え込むと見ているからだ。7月の決算説明会で横山英昭社長は「メーカーの値上げ分を全て店頭価格に反映したら消費者の暮らしは大変になる。小売業が企業努力をして安く販売することで、競争が生まれることで、消費者の生活が豊かになると私は思っている」と、企業姿勢を明確にした。