AI活用のコース設定で走行距離を10%削減

 コープあいちの2022年3月期決算は、総事業高が前年度比2.3%減の654億6400万円、経常剰余が同7.4%増の14億6400万円の減収増益で着地した。コロナ特需の反動で減収となったが、出張の抑制などによるコスト削減が寄与し、収益は拡大した。今年度第1四半期も、総事業高が前年同期比2.1%減、経常剰余が23.7%増と減収増益基調が続いている。ただ、今年度は、原料高による値上げやエネルギー価格の高騰も圧し掛かることから、コスト削減や生産性向上に注力する方針だ。

 宅配の効率化では、昨年度、AIを活用したコース設定の実証実験を名古屋市内の1センターで実施、走行距離10%削減という成果を上げた。今年度は、この取り組みを、名古屋市内の加入率を引き上げる重点センター3カ所に広げ、引き続き実験を行う。

宅配事業はAIを活用したコース設定の実証実験でコースの最適化を図っている

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