ネット注文の利用率が向上、30代の利用者も増加

「コロナ前にやっておいたことが、ずいぶん力になった」。森政広代表理事理事長がこう語るのは、デジタル対応だ。コープあいちでは、昨年、ネット注文サイトに、配達状況がわかる機能を付加した。配達件数何件のうち現在何番目と表示することで、利用者は商品が届くおおよその時間を推測できるため、安心して待つことができる。また、携帯番号を登録すると、緊急メールで欠品情報が届くサービスも開始。これにより事前に欠品がわかるので、届いた商品を見て慌てることもない。こうした機能を備えていたことで、コロナ下で需要が爆発的に増え、配送が遅延したり欠品したりする中でも、「以前なら殺到していた問い合わせやクレームがかなり抑えられた」(森理事長)のだ。

 ネット注文の利用も進んだ。これまで注文全体に占めるネットの割合は20%強で、伸び率も毎年2ポイント程度に留まっていたが、今回コロナ下で一気に6ポイント伸長、約30%まで拡大した。しかも増えた利用者の多くは30代。森理事長は「これまで30代の組合員の獲得が課題となっていたので、大きな成果」だと破顔する。

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