「健康」「環境」事業に出資し第3の事業を模索
ヤマエ久野が昨年10月、ホールディングス（HD）体制に移行した。ヤマエ久野をはじめとする子会社43社に持分法適用の4社を含めたグループ企業47社を束ねることとなったのは、新設の持株会社ヤマエグループHDだ。その会長兼社長には旧ヤマエ久野の網田日出人会長が就任。同じく旧ヤマエ久野の大森礼仁社長は、ヤマエグループHD副社長と子会社ヤマエ久野の社長を兼務する。
HD移行の狙いはグループ経営の機能強化、意思決定の迅速化、経営資源の有効活用、そしてガバナンス強化の大きく四つだ。M＆Aでグループ企業が増えたことから、HDがグループ全体のマネジメントを担い、M＆A案件や新規事業開発、ESGなどの戦略立案を担当する。またHDが経営管理、事業会社が執行と機能を分離し、権限と責任も明確化。グループ間の経営資源の活用によるシナジー最大化もHDが担う。
