アマゾンジャパンは7月27日、全国18カ所に配送拠点の「デリバリーステーション」(DS)を開設したと発表した。DSは、注文商品を全国のフルフィルメントセンターなどから集約し、周辺地域の利用者の元まで届けるラスト・ワンマイルの拠点。今回の18カ所新設したことで、国内で45拠点以上まで整備された。

 DSの新設で全国の利用者は数百万点の商品を翌日に受け取れるほか、青森から沖縄までの10県で「置き配指定サービス」が利用可能。さらに、700万点以上の商品がアマゾン独自に行う翌日配送の対象となった。

 利用者は正午までに注文すれば、当日午後10時までに商品を受け取れるサービスを選べる。また、宮城から福岡までの11都府県では、「お急ぎ便」「お届け日時指定便」も利用可能。東京在住のプライム会員は、注文した商品の当日中の受取時間を、16~20時、または18~22時の二つの時間帯から選択できる。

 一方、欧州ではプライム会員の年会費を9月15日から値上げすると発表。フランスでは、年会費が最大43%引き上げられ、49ユーロ(約6800円)から69.9ユーロ(約9700円)となる。また、イギリスでは20%値上げされ、年会費が95ポンド(約1万6000円)になる。年会費が2019年に1000円引き上げられて4900円に据え置かれている日本でも、物価高、エネルギー高の相次ぐ高騰を受けて、さらに引き上げられる可能性がある。