アマゾンが9月20日、この年末年始に25万人を雇用すると発表した。また、13億ドルを投じて平均時給を上げるという。
需要が伸びるホリデーシーズンの配送体制を強化するためで、募集するのは、フルタイム、季節限定、パートタイムの従業員。季節従業員にはフルタイムのポジションに移れる機会もある。
同社によれば、フルフィルメントと運輸部門の従業員は、今後3年間で13%の給与アップが見込めるとしている。そのための投資として今年は13億ドルを予定。これにより当該部門の平均時給は20.5ドル以上(5年間で50%以上アップ)となり、地域によっては28ドルになるという。
さらに福利厚生も充実させ、今年は新しい緊急貯蓄プログラムや約2000万ドルを節約できる金融支援パイロットプログラムなどの新しいサービスも追加した。このほか、入社初日からいつでも有給が利用でき、健康保険、視力保険、歯科保険に加入できること、会社が上乗せする401k(確定拠出型年金)、最大20週間の有給妊娠・育児休暇(それを支援する家族には6週間)、アマゾンの生活支援プログラム(従業員とその家族が使えるメンタルヘルスや金融サービス、サポートを提供する無料の福利厚生)なども訴求している。
アメリカではインフレが続いており、俳優労組のストライキに見られるように労働者の雇用環境に対する不満が増えている。アマゾンは待遇面での充実を訴求することで、書き入れ時の人材を確保する構え。
(冒頭写真は、米アマゾンのニュースリリースサイト)