キリン堂ホールディングス(HD)は、7月1日付けで上場準備室を開設し、再上場に向けた準備を始めた。

 同社は、前身のキリン堂が2000年9月に大阪証券取引所市場第二部に上場、さらに03年2月には東京証券取引所市場第二部に上場し、04年3月に同市場第一部指定を受けた。その後、14年8月に持株会社体制への移行に伴い、キリン堂HDとして第一部に上場した。しかし、競争が激化する中、課題となっていた収益性を高めるためには抜本的な改革が必要と判断。ただ、改革の実行により、短期的な市場価格の下落などの影響が懸念されたため、21年1月上場を廃止した。

 現在、様々な改革を進行中だが、株主からの評価を得られる体制が整えば再度市場に参加したいと考え、今回、上場準備室を設置した。なお、上場の時期や上場する市場についてはまだ決まっていないという。