衣料品大幅縮小にシニア客は当惑

 ONE MILEの大きな文字が横に並ぶ看板の下に小さくEVERYDAY WEARの表記。ワンマイルには、家からワンマイル離れたところで身に着けてもらえる気軽な服の意味が込められている。アピタプラス岩倉店(愛知県岩倉市)は、個店経営を本格導入したNewアピタ1号店として、20年11月、リニューアルオープンした。それからわずか1年、21年11月再び改装が実施され、アピタパワー岩倉店へと生まれ変わった。何が変わったのか、ワンマイルはそれを象徴している。

 1次改装のつまずきは、粗利の取れる紳士、婦人、子どもの衣料品を大幅に縮小したことにある。従来からのシニア客に加え、ニューファミリーの客層も取り込むことができ客数は増えた。低粗利の食品は好調だったが、衣料品に代わる粗利商材が売れない、しかも岩倉店を古くから利用していたお客からは、「婦人服売り場はどこ、子ども服はどこにあるの」という声が多く聞かれ、衣料品縮小がお客の取りこぼしにつながっていることが明らかになった。

寺本弘晶・営業統括本部A尾張支社支社長

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