ファミリーマートは3月9日、フォークと先割れスプーンの店頭配布を休止すると発表した。3月10日から東京都内10店舗で約1カ月間、竹製のマイカトラリーセットを販売し、箸などの代替品への移行やお客のマイカトラリーの利用を促進する実証実験を実施。全店で同様の取り組みを実施した場合、プラスチックの使用量は年間約260トン削減されるという。実証実験で店舗オペレーションや売上への影響、お客の声などを検証し、実施店舗の拡大などを決定する計画だ。

 ファミリーマートは現在、持ち手の部分を穴の開いたデザインの軽量化スプーンを全店舗で導入。東北地方(福島県除く)と関東の一部店舗約1100店では、生分解性プラスチック製スプーンも導入し、各店舗で自由に選択できるようにしている。3月15日からは同スプーンの導入エリアを、関東全域と福島県の店舗にも拡大し、合計約7300店で取り扱いを選択できるようにする。導入エリアは今後順次拡大していく予定。

 さらにプラスチック製カトラリーの使用抑制を啓発する取り組みも実施。3月22日から開始する店内放送を皮切りに、3月29日から全店で啓発メッセージ入りレジ袋を数量限定で配布。4月1日からはレジカウンターで、オリジナル掲示物を掲示するほか、レジ液晶画面でも案内を行う。このほか、レジ接客時にカトラリー類が必要かどうか確認するオペレーションを今後も継続していく。