メルカリは2月3日、2022年6月期第2四半期(2Q)決算を発表した。
7~12月累計の連結売上高は711億円(前年同期比147.7%)の増収となったが、営業損失は17億円(前年同期は13億円の黒字)、最終損失は27億円(前年同期は41億円の黒字)の赤字に転落した。10~12月実績でも営業赤字となり、四半期で切り出した営業赤字は20年6月期3Q以来。
減益の主な要因は、三本柱であるメルカリJP、メルペイ、メルカリUSを中心に積極的な投資を行った結果と説明。将来成長に資する投資との認識で、下期以降の計画に変更はないとした。
メルカリJPでは新規ユーザー獲得に加え、既存ユーザー活性化に向けたCRM施策などでユーザー基盤が拡大、四半期GMVは過去最高を達成した。一方、昨年10月に緊急事態宣言が解除された影響で出品数の鈍化、購入頻度の減少が見られた。対策としては、引き続き中高年層など新規ユーザー取り込みに向けた招待キャンペーンやオフライン施策などに力を入れる。
メルペイは「定額払い」などの与信分野が順調に進捗。マーケティング施策や安心・安全な利用環境の構築に向けたコスト増により、1Qの営業黒字からは一転赤字となったが、今後も将来利益の最大化に向けた投資を行う姿勢に変更はないとした。
なお、22年6月期の業績予想はUS事業などの先行き見通しが困難として引き続き公表していない。