朴訥とした話しぶりに人柄の良さがにじみ出る。だが話を聞くほどに戦略にブレがなく、地域社会とともに生きる筋立てが理解できる。北陸富山は高齢化過疎化が進む。そこで生き残る戦略は、社会性を持つ取り組みも含め、地域住民との接点拡大。得意の鮮魚は店を訪れると圧巻。冬の季節の寒ブリも食をそそり、見事だった。(インタビュアー・栗田晴彦)
価格改定すべきものはしていく
――コロナ1年目の一昨年は内食需要に沸き、昨年はその反動が出ました。SM(食品スーパー)にとって今年はどんな年になると見ていますか。
池田 コロナが一旦収束して昨年秋に色々な制限が解かれて、北陸でも外食への揺り戻しが起きました。そのためこの年末年始商戦は、コロナ前より良かったけど、前年ほどではなかった。北陸に帰省された方は多かったけど、外食も増えましたので。従って今年はやはり内食から外食へのシフトが進むと覚悟していたんですが、ここに来てまたオミクロン株の感染が急拡大していますのでね。今年1年がどうなるかは、正直全く分からない。ワクチンと薬でインフルエンザのようになるのか、まだまだそうはならないのか。それによって状況は大きく変わりますから。