フィルター性能を向上した「息らくらく」シリーズ

 店頭からマスクが消えた――。新型コロナウイルス感染症拡大でマスクの需要が急拡大してから1年半以上経過した。コロナ下で一変した家庭用マスク市場の規模は2019年度の1200億円から20年度には2995億円と2.5倍に拡大している。コロナ下の市場で、アズフィットは長年培ってきた高い技術力などで主力のスーパーマーケット、ドラッグストアやホームセンター、ECなどで販路を広げている。

 長引くコロナ下でマスクに対して消費者が求める品質は一段と高まっている。その消費者ニーズに対応し、アズフィットが今年9月にリニューアル発売したのが「息らくらく日本製不織布マスク」(45枚入)だ。使用する材料はすべて国内調達・国内生産の人気シリーズを改良したもので、使用するフィルターの性能が向上。PFE(微粒子濾過効率)とVFE(ウイルス濾過効率)が99%のうえ、BFE(バクテリア濾過効率)は95%から98%以上とアップし、より高い捕集効率と通気性を実現。ひもには耳が痛くなりにくい中空耳ひもを使用し、蒸れにくく快適な付け心地で着用できる。

息らくらく日本製不織布マスクふつうサイズ
同 小さめサイズ

 またパッケージもリニューアル。マスクの絵をより大きくし、通気性の高さをわかりやすく表現している。営業本部流通開発部の加藤担当部長は、「コロナ下でお客様から高い評価をいただいたことで、問い合わせが増えており、販売は順調に推移している」と手応えを得ている。

 アズフィットがもう一つリニューアルしたのが、眼鏡使用時でも快適に着用できる「息らくらくくもりガードマスク」(30枚入)だ。「息らくらく」シリーズと同様に呼吸がしやすい国産フィルターを採用し、高バリア3層構造により細菌飛まつや花粉をしっかりガードする日本製マスク。今回のリニューアルでは、眼鏡の曇りを防ぐため、鼻の上にかぶせるように装着する「くもりガードシート」の幅を10mmから20mmに拡大し、ガード力がアップした。流通開発部の齋藤氏は、「シート幅を広くしたことで空気を漏れにくくし、密閉感を高めた」と眼鏡をかけたままマスクをより快適に着用できると説明する。

「息らくらくくもりガードマスク」はより多くの人に利用されることを目指す。従来、小さめサイズは女性の利用を想定していたためにシートカラーをピンクにしていたが、「小学校低学年の男の子も利用する」(齋藤氏)ことから、「ふつう」サイズと同じブルーに統一。性別を問わず使いやすいカラーとなった。さらにパッケージサイズを45枚入の息らくらくシリーズと同じものに変更。マスクにシワや耳ひもの跡が付着することを抑え、装着時の快適性もより高めている。

息らくらくくもりガードマスクふつうサイズ
同 小さめサイズ

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