高濃度アルコール配合をグループ工場の設備活用で実現
新型コロナウイルスの感染拡大で清潔、除菌意識が高まり、毎日のマスク着用やウェットシートの使用が習慣化してきた。「紙と不織布」の素材からの製造技術の強みを持つアズフィットでは多種多様なマスクを揃え、さらにニーズの高まりに応えたウェットシートを新たに開発。アルコール濃度60%配合の「クリーンエイド 99.9%除菌ウェットシート」(30枚入り、大判サイズ50枚入り)を今秋から販売を開始した。この60%の高濃度アルコールを扱うのは消防法で定められた防爆設備が必要で、これを整えている国内工場が少ない中で、同社ならではの安心・安全な日本のグループ工場の設備を活用。アルコール濃度60%のウェットシートの製造を実現した。アルコールは植物由来のエタノールを使用し、大判タイプには手肌にやさしいヒアルロン酸を配合。99.9%除菌が可能で手指の汚れ落としや身の回り品をさっと拭き取り、素早く除菌できる日本製の安心設計だ。
「30枚入り」は持ち運びにも便利なコンパクトパッケージ。外出時の箸やステンレスボトルなどの除菌を提案。「大判サイズ50枚入り」は家庭やオフィスに置き、シートが大きいので対象全体をまんべんなく拭くことができる。ドアノブや手すり、テーブルや机まわりの除菌に最適だ。「ウェットシートも一時の品薄が解消されつつあります。その中で消費者は中国や韓国製から、より安心な日本製でアルコール濃度の高い付加価値品を選択する傾向にあります」(営業本部流通開発部の宮澤智也理事部長)。
実際に主力販路のスーパーマーケットに加え、生協やドラッグストアなどから引き合いが殺到している。特にスーパーマーケットはマスクやウェットシートの市場内の売上販売構成比が他の業態に比べ高まり、ワンストップで購入できる強みで食品との買い合わせも増えている。そこで同社では衛生用品の定番棚の売り場をしっかり確立し、そこに消費者の評価が高い日本製高濃度アルコールウェットシートの定番化で、一層の売り上げ拡大への提案を強化していく。
メガネやスマートフォンの汚れを落とすドライクリーナーが人気に
コロナ下でのもう一つの伸長商品が「クリーンエイド ドライクリーナー」(100枚入り、20枚入り)だ。メガネやスマートフォン、パソコン、アクセサリーなどの汚れを拭き取るドライタイプで、ドライタイプながらもしっかり汚れがとれるように設計。3層構造の超極細繊維のアクリル系不織布を使用し、力を入れなくても付着した汗や脂、化粧品までキレイに落とせるのが特徴だ。宮澤理事部長は、「マスクをする際のメガネ曇りの拭き取りニーズが高まっています。また在宅勤務でのメガネ拭きやスマートフォンを習慣的に拭く方も急増しています」と指摘する。以前から箱タイプの「100枚入り」を販売していたが、手軽な持ち運びのニーズも高まっていることから袋タイプの「20枚入り」を追加販売した。発売後は生協やECを中心に売り上げが順調に伸びている。
また主力品のマスクでは、こどものマスクの習慣化に対応した「ひつじのショーン こどもマスク」(25枚入り)を今秋発売している。ショートアニメ「ひつじのショーン」の可愛い絵柄がマスクに入り、園児から小学生低学年の男子女子ともに使える仕様になっている。口元素材は皮膚刺激の少ないコットン生まれの不織布を使用。通気性が良く、こどもが長時間使用できるのも特徴だ。
アズフィットは長年培ってきた「紙と不織布」の素材からの製造技術を強みに、清潔、除菌意識の高まりに合わせた商品群を幅広く揃えている。コロナ後も除菌・衛生対策は習慣化して続くと予想しており、今後もマスクやウェットシートを中心に衛生用品売り場のさらなる売り上げ拡大に貢献していく構えだ。