総会始まってすぐに株主から先制パンチ

 誰がここまでの泥沼化を想像しただろうか。関西スーパーマーケットとエイチ・ツー・オーリテイリング(以下H2O)との株式交換による経営統合は、10月29日開催の臨時株主総会で接戦の末、僅差で可決された。ところがその後、総会での集計作業中に関西スーパーが特定の株主の「棄権」票を「賛成」に修正していたことが判明。関西スーパー取得を争うオーケーから裁判所に、株式交換の差し止め仮処分命令の申し立てがなされ、これを裁判所が認めた。関西スーパーはこれに保全異議で対抗する構えを示している。

 オーケーの関西スーパーへの出資を発端とした一連の騒動については、激流2021年12月号「関西スーパー争奪戦の波紋」で詳報した通りだ。まずはその後の経緯を見ていく。

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