東京システム運輸グループの東京ロジファクトリー(以下TLF)は、神奈川県厚木市の内陸工業団地内にある築約40年の既存物流センターの将来的な再開発プロジェクトを検討している。産業ファンド投資法人と資産運用会社である三菱商事・ユービーエス・リアルティとともに、数年にわたり本物件の定期建物賃貸借契約満了時に向けて再開発を推進。それは、食品宅配サービスを展開するオイシックス・ラ・大地のBTS型(特定企業専用)物流施設「厚木ステーション(仮称)」構想プロジェクトに合致し、今後、同社仕様の3温度帯物流施設として開発予定だ。

 TLFは、本事業の冷凍設備の設計業務・工事請負を鈴与グループの鈴与建設と建設請負契約を締結。本物件はドライ倉庫を冷蔵仕様に変更するだけでなく、オイシックス・ラ・大地仕様の冷凍冷蔵倉庫として開発。庫内マテハンベンダーも開発チームに参画し、同時協議チーム組成で物流センター開発にかかるコストの大幅軽減を実現可能とした。

 TLFの神奈川県内の物流施設としては、10拠点目となる予定であり、神奈川内陸工業団地内では第2弾の戦略展開を計画している。グループの冷蔵・冷凍倉庫は4棟目でさらなる拡充を図る。

 東京システム運輸グループは、2年前に立案したグループ中期経営計画10年ビジョンに向けた物流事業拡充構想がある。それに基づきグループ創立55周年記念事業として物流センタープロジェクトが既に複数始動している。今後も首都圏内への物流施設開発とともに、サードパティーロジスティクス(3PL)事業の拡充、企業ドメインの「物流商品製造業」+plusを強く推し進めていく計画だ。

■施設概要
物件名称:東京ロジファクトリー 厚木第2物流センター
所 在 地:神奈川県厚木市上依知3007-7
用途地域:工業地域
敷地面積:17,415.20㎡(5,268.10坪)
延床面積:23,369.28㎡(7,069.21坪)
竣工予定:2023年10月

東京ロジファクトリーは神奈川県内陸部で集中戦略を進める。写真は本物件(物流施設「厚木ステーション(仮称)」)と、その周辺の相模原愛川IC近景