消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームを運営するTrue Data(トゥルーデータ)は、12月、日用品・化粧品卸のあらたとの間で、小売業に向けた高度な分析・提案を行うため、戦略的業務提携契約を締結した。
あらたは、約1100社のメーカーと約3370社の小売業を取引先に持ち、商品戦略から売場提案、フィールドサポートまでを一貫して提供する店頭マーケティングを強みとしている。
一方、トゥルーデータは、全国6000万人・年間購買金額5.5兆円規模のID-POSデータを扱うプラットフォームを運営し、これまで200社以上の小売業・消費財メーカーのデータ活用を支援してきた。
今回の提携では、トゥルーデータの持つID-POSデータとあらたの属性分類を組み合わせた分析ツールを活用し、「顧客理解×商品理解×現場理解という“三位一体提案”を行っていく」(トゥルーデータ)方針だ。また、小売業向けID-POS分析ツール「ショッピングスキャン」を共同で展開し、日用品・化粧品カテゴリに最適化されたマーケティングソリューションも提供していく。さらに、ID-POS分析による販促後の効果測定を実現することで、メーカーへの企画の最適化や高付加価値提案につなげることも計画している。
今回の提携の背景として、トゥルーデータは、「著しい気候変動、消費者行動の変化、労働力不足などにより、流通業界の事業環境は大きく変化している。このような状況の中、小売業・メーカーへ提供する価値を最大化し、消費者に豊かな生活を届けるためには、これまでと違う、さらに高度なデータ活用による分析・提案が必要となる」との認識を示した。両社の経営資源と技術を組み合わせたデータ活用ソリューションを提供することで、「小売業の店頭を通じた消費者への提供価値の向上と、小売業・メーカーの収益最大化への貢献を目指す」(トゥルーデータ)。

















