オーストラリア政府の気候変動対策への評価は低いが、企業の中には環境対応を進めるところも登場しており、消費者もそれを受け入れ始めている。
その代表が、紅茶ブランド「ティーツー(T2)」(現在はユニリーバ傘下)だ。オンライン販売も行う、鮮やかな色味のパッケージで知られるこの紅茶ショップチェーンは、原材料の調達からサプライチェーン、新製品に関する決定まで事業のあらゆる側面を見直した。再生可能なパッケージで見た目にも美しい商品を生産すること、大胆でカラフルなパッケージを石油由来のインクを使わずに維持すること、全ての原材料を世界中から持続可能な状態で調達することなどに挑戦。その結果、社会・環境に配慮した会社に与えられる認証「ビーコープ」の取得に2年かかったが、グローバルブランドディレクター、エイミー・スミス氏は、この過程で顧客エンゲージメントが大幅に向上したと話す。