全国に広がる電力制限の衝撃
9月下旬、中国の東北3省（黒竜江省、遼寧省、吉林省）の電力不足が中国のメディアに大きく取り上げられた。その後、江蘇省、浙江省、広東省など20の省・地域においても電力制限や停電が相次ぎ、企業の生産活動などに大きな混乱を引き起こしていることが伝えられている。
中国石炭工業協会と中国石炭輸送販売協会は9月23日に出した通知の中で、「発電所の石炭在庫が大幅に減少しており、冬場の石炭供給の見通しが楽観視できないこと、石炭会社は石炭供給保証能力をさらに向上させ、生産ポテンシャルを高め、石炭供給量の増加に全力を尽くすこと、また、非重点的な高エネルギー消費企業に対する販売戦略を適宜調整すること」を指摘し、事態の深刻さを明らかにした。
