国内外の企業が奪い合う新市場
中国の小売業には常に変革の風が吹いている。2年前は社区小型店が流行っていたが、今年は流れが変わって「倉儲店」と呼ばれる会員制倉庫型店(ホールセール)が急速に人気を集めている。ウォルマートのサムズクラブ、コストコを始め、メトロ、さらに中国EC最大手アリババ集団傘下の生鮮食品スーパー盒馬鮮生、大手スーパーの永輝超市、北京華聯、人人楽、さらに北京の食品スーパーfudi、河北省を地盤とした北国超市などが相次いでこの新しい市場に参入し、会員制倉庫型店の出店ブームが巻き起こっている。
一般に、会員制倉庫型店は、ターゲットとなる顧客層により良いサービスを提供するために、また利益を上げる手段として会員顧客から年会費を徴収している。サムズクラブは普通会員が260元(4160円、1元16円換算)、特別会員が680元(1万880円)、コストコは299元(4784円)、盒馬X会員店は258元(4128円)、メトロPLUS会員店は199元(3184円)、北京華聯会員店は258元(4128円)、fudiは普通会員が365元(5840円)、福星(幸福)会員が680元(1万880円)だ。