フードロスは身近な問題だけに見過ごされがちだ。我が身を振り返ってもいかに食べ残しが多いか、恥じ入るばかりだ。川越社長は大学在学中から食にかかわり、卒業後は子ども食堂も立ち上げた。その経験が食品の廃棄がいかに罪深いものか肌身で感じてきたのだろう。地道にこつこつ息長くの取り組みにそれが表れている。 (インタビュアー・栗田晴彦)
ロスと経済成長の抑制は表裏一体
――コークッキングの立ち上げから、フードシェアリングサービスTABETE(タベテ)の事業展開と、ユニークなビジネスモデルを開発されました。そこに至るきっかけはどういうものだったのでしょう。
川越 会社名のコークッキングは、コラボラティブクッキングから取ったものです。元々は料理の可能性を追求する会社を作ろうと考えて。それを共創で、一緒に作るところをベースにして、料理って、楽しいし、面白いよねとか。新しい料理の価値とか、キッチンの在り方などを新しく作っていく。それを提案していく会社にしようとしていたのです。