「業種による処理の違いや固有の処理がある、パッケージが業務に合わない」――。こんな悩みを抱える企業に対し、ニッセイコムは主に中堅・中小企業を対象に、業種特化型テンプレート「GrowOne 販売情報システム」「GrowOne 生産情報システム」の販売提供を本格化している。
IT環境の一貫構築を手掛けるニッセイコムは、過去40年以上にわたるシステム開発で得たノウハウを組み込み、各業種に特化した機能をテンプレートに整理。受発注から販売、購買、在庫、債権債務の管理まで各業種に適した販売管理業務全般を提供。圧倒的に短い導入期間と導入コスト削減を実現している。
「GrowOne 販売情報システム」は食品卸売業、紙製品卸売業、化学製品卸売業、湾岸運送業、内装工事業、電気機械器具卸売業など8種類、「GrowOne 生産情報システム」は食料品製造業、プラ・成型品製造業など5種類で、合計13種類の業種特化型テンプレートを用意している。
例えば、食品卸売業向けは、食品卸に求められる販売・購買・倉庫管理など基幹業務として必要なすべての機能を標準装備。在庫管理では、出荷検品時の消費期限を納品伝票に印字する。倉庫内の商品の配置についてはエリア・通路・棚番での管理も可能で、作業効率の向上と食品廃棄ロス削減をサポートする。また、受注登録・出荷返品に使うハンディーターミナルの機能をスマートフォン(スマホ)に実装、ハンディーを購入する必要がないことから低コストで導入できる。さらに、システムをインストールする必要がなく、オンライン上で管理できることから、ネット環境であれば営業先でスマホやパソコンから一目で在庫確認や出荷指示ができるのも大きな特徴の一つだ。
テンプレート導入では、標準化された機能で業務効率向上を図りつつ、各企業の強みをさらに高める。顧客が培った業務プロセスや独自性を生かすため、打ち合わせではテンプレート資料を基に、部門ごとの意見交換を行い、顧客に寄り添った業務フローを作成。改良しながら最適なテンプレートを完成させる。これらシステム支援によってニッセイコムでは中堅・中小企業での業務効率向上に貢献、2026年度末までに100社への導入を目指している。