先読みデータ提供の要求が増えた

 ある大手ドラッグストアの営業担当役員は、「コロナ禍で強さを発揮したのは、やはり日用雑貨を幅広く扱う総合卸。PALTAC、あらたは安定している」と評価する。前期決算では、PALTACは減収増益、あらたは増収増益だったが、それでも化粧品を中心としたインバウンド消費減少の影響を少なからず受けている。それを補ったのがまさに、営業担当役員が指摘する幅広い品揃え。代表的な事例は、マスク、消毒液、ハンドソープなどの衛生商品。巣ごもり対応の入浴剤、清掃関連商品もよく売れた。

 あらたの須崎裕明社長は、「あらた単体でなくグループで見た時にジャペルなども含めるとペットから化粧品、トイレタリーの紙製品まで扱っているわけで、こういうことがインバウンドの落ち込みをしっかりカバーできた要因だと思う」と語っている。

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