時間帯に適した割引率でロスを削減

 イオンリテールがAIを活用した業務改革に大きく踏み込む。活用するのは、適正価格を提示する「AIカカク」と、店内カメラを活用して映像分析を行う「AIカメラ」の2種類のAIシステムだ。

 AIカカクは、商品のJANコードをスキャンすることで時間帯ごとに適切な割引率を自動で算出する仕組みで、惣菜売り場に導入する。過去3年分の販売実績データを元に、店舗別、日別、時間帯別に解析された膨大な単品データから最適な価格を算出するアルゴリズムを2年かけて築き上げてきた。実績がない新商品については、AIが類似品を参照して算出した推定値を、商品部と連携してPI値(レジ通過客1000人当たりの購買指数)を掛け合わせて修正する作業を単品ごとに行うことにより、既存品と変わらない水準まで提示できるようになってきたという。

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