有力SM、地場SMを打ち負かす事例が相次ぎ出現

 有力SM、地場SMを打ち負かす事例が相次ぎ出現「フード&ドラッグ」と呼ばれる食品強化型ドラッグストアが、いよいよ猛威を振るい始めた。買い物困難地域や隙間商圏のみならず、食品スーパー(SM)の近くにも生鮮・惣菜を扱う店舗を果敢に出店。互角どころか、何と有力SMを打ち負かす事例が出てきたのだ。

 一例が静岡県袋井市の杏林堂薬局袋井旭町店とバロー袋井店、ユーコープミオクチーナ袋井田町店の戦いだ。4月に3店が近接する同エリアを訪れると、杏林堂は午後3時という時間帯でありながら、70人を超えるお客が生鮮や調味料、日用品などを買っており、調剤コーナーでも2人のお客が薬を待っていた。ところがこの杏林堂とは対照的に、バローはお客がわずか12人、ユーコープも22人で、まさに杏林堂独り勝ちの状況。特にバローは売り場がだだっ広い上に照明も暗く、苦戦の様が強く伝わってきた。

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