ローソンは6月11日、糖質オフ商品の説明会をオンラインで開催した。

 新型コロナウイルスの影響によりテレワークなどで在宅時間が長くなり、運動不足から体型が気になる人が増加。ダイエットに関心を示す人も増えている。ダイエットの中でも炭水化物の摂取量を制限する糖質オフダイエットは減量効果が高いことから、コロナ下でさらに関心が高まっているという。

 そこで、ローソンは糖質を大幅に減らした新商品として、使用するご飯の量を約4割に削減し、もち麦と大豆たんぱくに置き換えたおにぎり「昆布だしで炊いた鮭とわかめのおにぎり」、ご飯の代わりにもち麦とカリフラワーを使用した茶漬け「おだしがおいしい もち麦冷し茶漬け(鶏飯風)」、麺に使用する小麦粉の一部を食物繊維などに置き換えた冷やし麺「裏切りの一杯 焙煎胡麻のコク!冷し担々麺」「同 鶏の旨み!冷し白湯麺」、ブラン入りの食パンを使用したサンドイッチ「ブラン入りサンド チキン&ベジタブル」の5アイテムを発売。炭水化物の素材部分の糖質をいずれも30~40%抑えた。健康的に仕立てながらもおいしさにこだわっているのが特徴で、パッケージの色使いや具材の見え方などは通常の商品と同様においしく見えるようにしているという。

昆布だしで炊いた 鮭とわかめおにぎり
おだしがおいしい もち麦冷し茶漬け(鶏飯風)
裏切りの一杯 焙煎胡麻のコク! 冷し担々麺
裏切りの一杯 鶏の旨み! 冷し白湯麺
ブラン入りサンド チキン&ベジタブル

 ローソンは2012年にブランパン、もち麦を使ったおにぎりなどの健康志向に応える商品を発売して以降、現在、健康関連商品は3350アイテムまで拡大。このうち機能性ベーカリーは16アイテムがラインアップされ、今年1月からは長引く巣ごもり生活による“コロナ太り”の影響を受けて、急速に伸長。「直近3~5月の売り上げは前年比140%」(友永伸宏商品本部本部長補佐)と伸び続けている状況だ。

 これまで健康志向への対応では、糖質や塩分の抑制、添加物削減を掲げて取り組んできたが、21年度からは太りにくい体づくりを目指して高たんぱく質にも踏み込む。こうした機能性商品の拡販に向けて、価格を抑えた商品開発も強化する。友永本部長補佐は、「必ずしも高価でなくても効果の高い原料があることがわかってきた。ナチュラルローソンでの開発ノウハウも蓄積されており、価格を抑えた健康志向商品を成功させたい」と意欲を示す。コロナ下で急速に高まった健康志向に先行して対応することで、健康商品市場の拡大に取り組む方針だ。

(写真は新商品5商品)

友永伸宏商品本部本部長補佐