ローソンが完全子会社の高質スーパー(SM)成城石井の新規上場を検討していることが4月12日、明らかになった。

 連結子会社を維持するか持分法適用会社にするかといった詳細は未定だが、調達資金はローソンの株主還元や国内コンビニ事業への投資に充てると見られる。

 成城石井は1927年に東京都世田谷区成城で創業。76年に現在の商号に変更し、SMの展開を開始した。2006年に外食チェーンのレックス・ホールディングス(現レインズインターナショナル)、11年に三菱商事系投資ファンドの丸の内キャピタルが事業を継承し、14年にローソンが364億円で取得した。現在首都圏を中心に約200店舗を展開している。

 ローソンの竹増貞信社長は4月11日の決算説明会で、成城石井を含むグループ会社について、M&Aも視野に入れた成長戦略をとっていく方針を示していた。上場により独立性を高めることで、他スーパーとのM&Aを促進し成長を後押しする狙いもあると見られる。