ローソンの竹増貞信社長は4月11日、成城石井を含むグループ会社について、M&Aも視野に入れた成長戦略をとっていく方針を示した。

 同日の決算説明会の席で明らかにした。スーパーマーケット(SM)子会社の成城石井については、「アッパーSMの業界でどのようなアプローチができるか。資金調達を行う、あるいは業界再編に挑んでいく、そういったことにもチャレンジしながら成長を目指したい」と語った。成城石井の2022年2月期業績は、営業総収入1092億円(前期比5.5%増)、営業利益119億円(8.0%)。営業利益率は10%以上とSMらしからぬ収益性を誇る。

 同様の方針を国内のエンタメ事業、データ・金融事業においても模索する。また中国を含めた海外事業においても、パートナーとの資本提携やIPO(新規株式公開)の可能性を示唆した。

 竹増社長は、「ナチュラルグロースだけで25年度に掲げるEPS(1株当たり利益)500円の達成は難しい。コロナで業界環境が様変わりする中、各事業の資本政策についてもいろいろな形で動きながらグループ全体での成長を図っていく」と語った。

(写真は成城石井ゲートシティ大崎店)