ローソンが、デリバリー専用に新たに開発した商品を、店内厨房で調理して届ける「ゴーストレストラン」の実証実験を都内1店舗で開始した。
同サービスは、お客がUber Eatsなどのアプリから注文する仕組みで、店舗では注文後に調理を行うため、出来立ての商品を提供できる。また、朝食やランチ需要に合わせて調理を行う店内厨房の空き時間活用にもつながる。
発売する商品は、店舗で販売する商品とは別にデリバリーで人気の高いメニューを参考に開発する。アプリ上の店舗名表記は「ローソン」ではなく、お客が好みの商品を選びやすいよう、商品に合わせた店舗名(屋号)とする。
例えば、実験店舗であるローソン飯田橋三丁目店(千代田区)は、アプリでは「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」として表示される。同店では、スパイスで味付けしたチキンと野菜をご飯にのせた「NY飯!スタンダード」(1290円、配送料別)などのメニューを用意する。
今後は、数ある店舗(屋号)の中から中華屋+カレー屋などをそれぞれ組み合わせることで、エリアや個店ごとのニーズに合わせた販売や、飲食店が少ない地域のレストラン代わりにもなるデリバリーを目指す。デリバリー専用商品のラインアップを順次拡大し、2023年2月末に関東100店舗、25年度に全国1000店舗への導入を計画している。