ローソンは9月15日、スイーツ新商品の発表会をオンラインで開催した。9月27日より順次、「生ガトーショコラ」(税込220円)、「ホットケーキシュー」(同220円)、「どらショート 苺果肉ソース入り」(同255円)、「カスタードを味わうパイ」(同245円)の4品を全国のローソン店舗で発売する。

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、スイーツは日々の感染不安や外出自粛のストレスを癒すものとして需要が高まっている。実際ローソンにおいても、今年1~8月のチルド和洋菓子の全店売上高は、コロナ前(2019年1~8月)比で約15%伸長したという。

 ローソンは新商品の開発に際し、改めてインターネット調査でコロナ禍での消費動向を分析。その結果、「身近で使い慣れた商品・サービスを使いたい」という消費マインドが高まっていること、またスイーツを選ぶ基準としても、「おいしいと知っているもの」を重視する傾向が高まっていることを突き詰めた。

 そこでローソンは、広く知られているメニューに、ローソン(コンビニ)らしい工夫を付加したスイーツを考案。「おいしさが想像しやすい、言わば『馴染みのある新しさ』を打ち出すことで、手に取ってもらえる商品に仕立てた」と坂本眞規子商品本部ベーカリー・デザート部長は狙いを語る。

 例えば、9月27日発売の「生ガトーショコラ」はクリーム添えのガトーショコラをワンハンド形態にアレンジ。レストランやカフェの味わいを手軽に楽しめる工夫を凝らした。9月28日発売の「ホットケーキシュー」はホットケーキとシュークリームの組み合わせ。同じく10月5日発売の「どらショート」はどら焼きとショートケーキの組み合わせで、いずれもよく知られたもの同士の意外な掛け合わせでわくわく感や新しさを打ち出す。また同日発売の「カスタードを味わうパイ」は、いわゆるカスタードパイではあるものの、全体の半分以上をカスタードが占めるインパクトある商品となっている。

生ガトーショコラ
ホットケーキシュー
どらショート 苺果肉ソース入り
カスタードを味わうパイ

 ローソンは今回の新商品発表を機に、既存スイーツ商品のパッケージ変更も行っていく考えだ。コロナ禍のトレンドに対応し、よりお客に中身がわかりやすく、おいしさが伝わりやすいデザイン・フォントへと切り替える。売り場全体の統一感も高めながら、拡大するスイーツ需要をより一層取り込んでいく狙いだ。