コロナでワンストップの利便性が支持された

 「1カ所で欲しいものが買える。これをずっとブラッシュアップしてきた。その積み重ねがお客様に根付いてきたことを実感している」。イトーヨーカ堂の三枝富博社長は、そう手応えを語る。一例が、昨年9月の改装後、売り上げが毎月2桁伸長を続けているたまプラーザ店だ。刷新したのは2階のライフスタイル部門(衣料+住居用品)で、単に衣料品、住居用品を並べるのではなく、商圏特性を踏まえて、ウィズコロナの今だからこそ求められるニーズに合致した売り場に編集し直した。ニーズの高かったマスク関連商品を集積した「マスクの森」。高まるイエナカ消費を捉えて、キッチン雑貨や寝具、健康器具の打ち出しも強化した。「商品そのものを抜本的に変えているわけではない。変えたのは売り方。お店で上から下まで歩いて探すことなく、買い回りしやすい売り場を作った」(三枝社長)。これが食品にも好影響を与え、相乗効果で売り上げを伸ばしている。

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